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口におこるさまざまな
疾患について診断・治療します
口腔外科は親知らずの抜歯、粘膜疾患、炎症、骨折などの外傷、腫瘍などを扱う分野です。口の中・口の周り違和感、痛み、心配など虫歯や歯周病とは異なる症状や不安がある方はご相談下さい。
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顎関節症(顎の痛みや、噛み合わせの治療)
口が開かない、顎がカクカクする、顎が痛いなどの症状があれば顎関節症の可能性があります。顎関節症は噛み合わせや生活習慣が原因であることが多くありますのでお気軽にご相談ください。
親知らずの抜歯
親知らずは、歯の一番奥に生えてくる永久歯のことです。人によって生えてくる人と生えてこない人がいます。基本の歯の本数以上に生えてきた歯のことを指します。親知らずを含めると永久歯は合計で32本です。また親知らずは、他の永久歯に比べると生えてくる人でも、生えてくる時期が遅いのが特徴です。基本的には15歳ぐらいから20代前半にかけて生えてくる人が多いと言われています。また親知らずは、全て生えると上の奥歯、下の奥歯を合わせて4本ですが、親知らずは必ずしも生えてくるものと決まっているわけではないので、人によっては1本だけ生えてきたり、4本すべて生えてきたりと、生えてくる本数によっても個人差があります。
ただ、親知らずが生えてきたからと言って必ずしも抜歯が必要なわけではありません。そのまま放置をしていても問題がない場合があります。抜歯が必要な親知らずは、正常な状態で生えてこず、傾斜して生えて来たり、親知らずの一部だけが表面に出てきて、歯肉の中にある親知らずが虫歯になった時だったり、表面に出てきた時にはすでに虫歯になっていたり、生えてくる際に炎症を起こしていたりする時に、抜歯を検討する必要が出てきます。
親知らずは、一番奥の歯ということもあり、ブラッシングがしづらいので、虫歯になりやすいという特徴もあります。
親知らずが問題で歯科医院に来られる方は、親知らずが痛みを持っている場合が多くあります。この親知らずの痛みの原因が何かというと、先ほど書いたように、虫歯だったり、歯肉を無理やり突き破って出てきた時に炎症を起こさせたり、噛み合わせを悪くさせたり、傾斜した状態で生えてきたために炎症を起こしていたりするからです。その他にも親知らずの歯の根っこ部分が下あごの神経組織に触れていることが原因で痛みを感じている場合があります。親知らずが表面に出てこなくても、歯肉の中に埋まったまま炎症を起こしている場合もあり、この場合は歯肉に腫れ・痛みを生じ、ひどい場合顔が腫れたり、口が開きにくくなる可能性も考えられます。ただこれは抗生物質や化膿止めなどで炎症を抑えられます。しかし何度も繰り返すようであれば、抜歯が必要となるでしょう。
ではどういった時に親知らずの抜歯を選択するのでしょうか。口腔内に影響を及ぼしている場合は基本的には抜歯をするのがいいでしょう。また親知らず以外の歯であれば、虫歯になった場合は治療を行いますが、親知らずが虫歯になった場合は歯を保存する治療を行う事はなく、治療とすると抜歯になります。親知らずは一番奥にあるため治療がしづらいというのもありますし、日ごろのブラッシングもしづらくものが挟まりやすいため、再び虫歯になりやすいというのもあるからです。また、他の歯とは違い、必ずしも必要な歯ではないということも、虫歯になっただけで抜歯をする理由の一つです。
ここからは、実際に親知らずの抜歯の流れについて、ご説明させていただきます。
親知らずの抜歯は、他の歯の抜歯とは抜歯をする理由も方法も違います。まず親知らずを抜歯する場合、なぜ抜く必要があるのかということを患者様が納得していただけるまで説明をします。その後、抜歯をした場合の注意事項があるので、そちらも丁寧に説明をさせていただきます。
当院では、大学病院レベルの検査や診断、手術ができるように、歯科用CTやオペ専用ルーム・機材を導入しております。親知らずの抜歯は他の歯よりも抜歯の際に問題がある可能性が高いため、こういった機器を使うことで安心して抜歯をすることができるようになります。この歯科用CTで出来ることは、骨との距離や、神経との距離をより正確に診断できるようになるということです。骨や神経との距離を見誤ってしまうと、問題が起きてしまう可能性があるため、機械を使って診断し的確な抜歯をさせていただきます。
歯科用CT
オペ専用ルーム
親知らずの抜歯についてよくあるご質問
何歳でも可能です。ただし、出来れば若い年齢の方がリスクは少なくなります。10代・20代で行う親知らずの抜歯と、30歳を過ぎての抜歯は抜きやすさが変わってきます。10代のうちはまだ根っこの部分が未完成な場合が多く抜けやすいのですが、年を重ねるにつれて、骨も硬くなり抜きにくくなります。また年齢を重ねるにつれ口も大きく開けられなくなっていきますし、持病を抱える人も出てくるので、抜歯をするのであれば早い方がいいでしょう。
そんなことはありません。親知らずであっても正常に生えてきており、痛みもなく、虫歯にもなっていないのであれば、そのままにしていても問題はありません。親知らずを抜く必要があるのか、それとも抜かなくても問題はないのかは、検査の上お伝えさせていただきます。
親知らずがどういう位置にあるのかでずいぶん時間は変わります。数分で抜けるものもあれば30分以上かかるような難しい場合もあります。
抜歯前は免疫力が落ちないように規則正しい生活を心がけて下さい。また、常用されている薬がある場合は申告していただいています。また、抜歯の前は、普段以上に丁寧なブラッシングを行うようにしましょう。抜歯後は、薬を処方しますので、指示通りに服用してください。また抜歯をした日は、激しい運動や長時間の入力は控えましょう。人によっては抜歯後に気分がすぐれなくなる方もいらっしゃいますので、不安な場合、抜歯当日は会社や学校はお休みになられた方がいいかもしれません。
痛みが出ている場合は、炎症が起きているため、すぐには抜歯ができません。痛みのある状態で抜歯をすると、抜歯後にさらに炎症がひどくなる場合もありますし、麻酔が聞きにくくなっているからです。まずは炎症を落ち着かせてから、抜歯を行うという順番になります。
必ず腫れるということはありません。親知らずを抜歯して顔が腫れる場合は、親知らずが生えている位置に問題があります。親知らずがお口の中に完全に見えている場合は、腫れにくいといわれています。親知らずの抜歯をして腫れる可能性があるかどうかは、抜歯をする前に歯科医に聞いてみてください。
親知らずを抜くことで小顔になるかどうかは、その方の骨格によって違うため返答ができません。ただ、小顔になりたいからという理由だけで親知らずを抜くことはお勧めしません。炎症を起こしていたり、虫歯になっていたり、傾斜した状態で生えてきているのであれば抜歯は必要ですが、正常に生えている場合は、親知らずを置いておく方がいいからです。ケガや虫歯、加齢によって他の歯を抜かなくてはいけなくなった時に、健康な親知らずを移植することもできます。親知らずがちゃんと生えている場合、そのままにしていることをお勧めすることもあります。