救急蘇生法講座
こんにちは。慶歯科医院の歯科衛生士栗山です。
先日歯科領域における救急蘇生法講座に参加してきました。
今回の講座ではナースの急変対応について、キラーシンプトムや緊急時に簡潔に情報を伝達するためのスキルであるSBARについて学びました。
キラーシンプトムとは造語で、急変・死に結びつく危険な徴候を意味します。約60〜70%の症例で、心停止する6〜8時間前に息切れや胸痛など何らかの徴候が認められるそうです。そのため、急変前にキラーシンプトムがないか観察し評価することが大切なのだそうです。
また患者さんの急変対応で、焦って先生やスタッフに上手く伝えられないと、伝達ミスによる医療事故も起こりかねません。簡潔にもれなく報告するために効果的なのがSBAR(エスバー)です。
SBARとは
S:Situation(患者の状態)
B:Background(患者の背景・臨床経過)
A:Assessment(アセスメント)
R:Recommendation(提案)
の4つの要素からなります。これを原則に順番に伝えることで、相手の適切な行動を引き出すことができます。
日頃のちょっとした報告でもこのスキルを頭に入れて整理するよう癖づけることで、緊急時に落ち着いて行動できるのではないかと思います。
ちなみに写真は、参加されていた先生がこの講話の後にあった実習で、末梢静脈点滴のルート確保をされている様子です。