日本歯周病学会研修施設 認定 慶歯科医院

お知らせ

診療時間

診療時間
9:00-13:00
14:00-18:00 - -

当院は予約制です

キャンセルの際はお早めにお電話をお願いいたします。

土曜日は8:30 - 12:30まで日・祝は休診日です。
※受付終了時間は17:00です。

WEB予約はこちらから

ネット予約は初めての方限定になります。
一度来院されたことのある患者様は今まで通りお電話でのご予約お願いします。

診療カレンダーを見る

インプラント

学会指導医が解説|インプラント治療のデメリットについて

皆さん、こんにちは。熊本市西区の慶歯科医院、院長の村上慶です。
今回はインプラント治療のデメリットに焦点を当て、解説いたします。インプラント治療は、失った歯を取り戻すための有効な方法として注目されていますが、その一方で、デメリットも存在します。特にインプラント治療に興味を持たれている患者さんにとっては、メリットばかりでなくデメリットも理解した上で、治療を選ぶことが重要です。

 

このコラムでは、インプラント治療に伴う5つのデメリットと、それらを軽減する方法について詳しく解説します。治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

 

▼インプラント治療に伴う5つのデメリット

 

一般的なインプラント治療には、以下に挙げる5つのデメリットを伴います。

1.骨量が不足している場合は治療が難しい

インプラントを埋め込むためには、十分な骨量が必要です。しかし、長期間にわたり歯が失われた状態が続くと、骨が萎縮してしまうことがあります。ただ現在では骨が不足する場合、骨を増やす骨造成などの方法も確立されているので、かなりの症例でインプラント治療ができるようになってきてます。他の歯科医院で「骨が足りないのでインプラント治療が出来ない」と言われた場合でも、骨造成などの処置で可能の場合も多いので、一度当院にご相談ください。

 

2.手術に伴うリスク

インプラントは手術を伴う治療であり、外科的リスクは多少なりとも存在します。外科的リスクとしては、感染や神経損傷、出血などのリスクがあげられます。なので術前にこうしたリスクを可及的に減らし、手術を行う必要があります。具体的には、手術前に歯周病の治療を行う、糖尿病などがコントロールができてない場合は、まず糖尿病を治療する、骨がなく神経に近い場合は、CTなどで細かくシミュレーションして短いインプラントで対応するもしくは骨造成を行ってからインプラントするなどがあげられます。このように可及的にリスクを下げて、手術にあたる事で外科的なリスクを回避してインプラント治療に臨みます。

 

3.治療期間が長くなる可能性

インプラント治療の治療期間は患者様のお口の状況でかなり変わります。例えば、歯周病も軽度で欠損部の骨や粘膜が良好であれば比較的早く治療は済みます。しかし歯周病が重度で歯の欠損部の骨も十分でない場合は治療にかなり時間がかかります。ただ歯周病が重度で骨があまりないケースの場合、All-on-4というやり方であれば比較的短く治療は終了します。またインプラント治療は入れ歯と違い何度も作り直す事が少ない治療です。なのでインプラント治療に関しては慎重に行い、その後の状況を長く維持できるようにしていきますので、その点をご理解していただきたいと思います。

 

4.維持管理が必要

インプラントは、天然の歯と同様に、定期的なメンテナンスが必要です。噛み合わせの調整や、インプラント周囲の清掃を怠ると、インプラント周囲炎などの問題が生じることがあります。特にもともと重度歯周病の方がメンテナンスを怠ると、インプラントの寿命が短くなる可能性があります。

 

5.保険が効かない

インプラント治療は、現在のところ健康保険の適応外なので自費の治療になり、治療費は高くなります。治療にはインプラントを埋め込む手術が必要であり、技工料もかなり高額になりますので、患者さんにとって経済的負担が大きい場合があります。ただ長いスパンで考えると口腔内が安定しますので、治療介入が少なくなり、食事も不自由する事も少なくなる考えるとその時は高いかも知れませんがその価値は十分にあると思います。

 

 

▼インプラントのデメリットを軽減する方法

 

上述したインプラント治療の5つのデメリットは、次の方法を実践することで解消あるいは軽減することができます。

1.歯科医院での十分なカウンセリング

インプラント治療を成功させるためには、治療への十分な理解が必要です。インプラント治療は入れ歯の治療と違い、何度も治療できるわけではありませんから、歯科医院で治療のリスクや期間、コストについて事前にしっかりと説明を受け、またご自分でも調べた上で、納得してから治療を受けましょう。インプラント治療は患者様と歯科医院の相互信頼がとても重要な治療です。

 

2.歯周病の治療を優先する

手術のリスクで感染の問題がありますが、やはり歯周病が問題になります。そこでまずは口腔内をきれいにしてからインプラント手術を行います。

 

3.全身状態の改善

重度な糖尿病や重篤な全身疾患がある場合は、インプラント治療は出来ない事があります。その場合も、まずは全身的な健康状態の改善を行いましょう。

 

4.骨移植や骨再生療法を活用する

こちらも先にも述べましたが、骨量が不足している場合には、骨移植や骨再生療法を行うことで、インプラント治療を可能にすることができます。これにより、骨の不足が原因でインプラントが難しいとされるケースでも、治療が行えるようになります。

 

5.定期的なメンテナンス

インプラント治療後も、定期的なメンテナンスを行うことが重要です。噛み合わせの調整やクリーニングを行うことで、インプラント周囲炎の予防や、インプラントの寿命を延ばすことができます。特にインプラントの寿命を左右するメンテナンスは重要です。

 

6.資格を持つインプラント専門医や指導医の選定

インプラント治療は高度な技術が求められるため、専門的な知識と経験を持つ専門医や指導医に依頼することが大切です。インプラントの資格を持つ歯科医師であれば、治療の成功率が高まり、リスクの軽減につながります。やはり経験豊富な歯科医師がいるかどうかは非常に大きいと思います。

 

7.最新の技術を活用する

近年、CTが歯科の治療分野で急速に普及しました。これはCTで得られる情報が以前と比べ豊富であり、外科的なリスクを回避するのに役立つからです。またインプラント治療においても技術が進歩しており、低侵襲でリスクを軽減する方法も増えていたりします。3Dシミュレーションを用いた精密な治療計画や、デジタル技術を駆使した手術法を選択することで、患者さんの負担を減らすことが可能です。

 

▼慶歯科医院のインプラント治療

 

当院では、日本口腔インプラント学会専門医・指導医が在籍しており、インプラント治療の実績は3,000本以上にのぼります。歯科用CT、マイクロスコープ、口腔内スキャナーなど完備して、患者様ひとり一人に正確な診断と治療を行い、安全かつ確実な結果を提供しています。また、当院ではインプラントに10年保証を付けた充実したサポート制度を完備しており、治療後も安心して通院いただけます。

 

▼まとめ

 

今回は、インプラント治療のデメリットについて、熊本市西区の慶歯科医院の院長村上慶が解説しました。インプラント治療には、コストや手術リスク、長い治療期間といったデメリットが存在しますが、これらを軽減する方法もあります。骨再生療法や定期的なメンテナンス、そして資格を持つインプラント専門医・指導医の選定など、適切な対策を講じることで、インプラント治療の成功率を高めることができます。インプラント治療を検討されている患者さんは、医師と十分に相談し、安心して治療を進めていただければと思います。