日本歯周病学会研修施設 認定 慶歯科医院

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インプラント

学会指導医が解説|インプラントの平均寿命について

皆さん、こんにちは。熊本市西区の慶歯科医院、院長の村上慶です。
インプラント治療は、歯を失った方々にとって大きな希望となる治療法の一つです。しかし、インプラントは必ずしも永久的でない場合もあり、その寿命についても考慮する必要があります。インプラントの寿命は、患者さんのケアや使用状況によって異なりますが、その他の治療法よりかなり長持ちする傾向にあります。

 

本コラムでは、そんなインプラントの平均寿命について詳しく解説し、寿命を延ばすために重要なポイントを7つに分けてご紹介します。これからインプラントを考えている方や、既に治療を受けた方にとって役立つ情報となれば幸いです。

 

▼インプラントの平均寿命は10年以上

 

インプラントの10〜15年の生存率は上顎で90%程度、下顎で94%となっています。インプラントが撤去されるほとんどのケースはインプラント周囲炎(インプラントの歯周病)ですので、いかに適切なケアやメインテナンスが重要かという事です。結構、インプラントを行って、調子がいいからとメインテナンスに来院されない患者様もいいらっしゃいますが、油断は禁物です。特にもともと重度歯周病の方や喫煙習慣のある方はインプラント周囲炎のリスクがかなりありますので、注意が必要です。また、咬合力がとても強く、上部構造を壊してしまう方もいらっしゃいますが、このような方も注意が必要です。

 

▼インプラントの寿命を延ばす方法

 

インプラントの寿命は、次の方法を実践することで延長が可能となります。インプラントを長く使いたいという方はぜひ参考にしてみてください。

 

【方法1】定期的な歯科検診を受ける

インプラントの寿命を保つために最も大切なことは、定期的な歯科検診を受けることです。インプラント周囲の組織の健康状態をチェックし、異常が見つかった場合には早期に対応することが必要です。

 

【方法2】適切なブラッシングを行う

インプラント周囲を清潔に保つためには、毎日のケアが欠かせません。インプラントは天然の歯と同じように、プラークや歯石が溜まると炎症を引き起こしやすくなります。専用のケア用品を使って、丁寧に清掃しましょう。

 

【方法3】噛み合わせを定期的に調整する

インプラントを長持ちさせるためには、噛み合わせのバランスが非常に重要です。噛む力が一部分に集中すると、インプラントに負担がかかり、寿命を縮める原因になります。定期的に歯科医師に噛み合わせのチェックを依頼しましょう。

 

【方法4】タバコを控える

喫煙はインプラントの寿命を大きく縮める要因の一つです。タバコに含まれる有害物質が、インプラント周囲の血流を悪化させ、歯茎の健康を損なうため、インプラントが骨に定着しにくくなります。喫煙習慣を改めることが、インプラントを長持ちさせるための大切なステップです。

 

【方法5】過度な負担・圧力を避ける

硬い物を噛むことや、歯ぎしりをする習慣がある場合、インプラントに過剰な力がかかり、ダメージを受けやすくなります。夜間に歯ぎしりをする方は、ナイトガードを使用するなどの対策を講じることが推奨されます。最近では、筋力を弱めるためにボトックス注射を勧める医院も増えてきました。

 

【方法6】健康な生活習慣を保つ

インプラントの寿命には、全身の健康状態も関係しています。特に糖尿病などの疾患がある場合、歯茎や骨の回復力が低下するため、インプラントの周囲に炎症が起こりやすくなります。規則正しい生活習慣やバランスの取れた食事を心がけることが大切です。

 

【方法7】ストレス管理を行う

ストレスは、体の免疫力を低下させ、インプラント周囲の組織にも影響を与える可能性があります。適度な運動やリラックスする時間を設けて、ストレスを管理することで、インプラントの寿命にも良い影響を与えるでしょう。

 

▼インプラントを40年以上使い続けたというケースもある?

 

インプラントの平均寿命は10年以上とされていますが、適切なケアを行うことで、40年以上使い続けたというケースも報告されていますし、私の担当したの患者様でも30年以上使用している方もいます。インプラントの寿命を左右するのは、日々の口腔ケアと定期的な歯科検診です。特に噛み合わせのバランスを調整し、インプラント周囲の歯茎や骨の健康を維持することが、長期的な使用において非常に重要です。また、禁煙やストレス管理、健康的な生活習慣もインプラントの長持ちに寄与します。患者さんがこれらの点に注意することで、インプラントを数十年にわたって使用できる可能性があります。

 

▼まとめ

 

今回は、インプラントの平均寿命や長く使うためのコツを熊本市西区の慶歯科医院が解説しました。インプラントの平均寿命は10年以上とされていますが、適切なケアと生活習慣を保つことで、さらに長持ちさせることが可能です。定期的な歯科検診、毎日のブラッシングの徹底、噛み合わせの調整、そして健康的な生活習慣の維持が、インプラントの寿命を延ばすために重要な要素です。皆さんも、インプラントのメンテナンスを怠らず、長く快適な生活を送れるように心掛けてください。